ジビエと鳥獣害(FAQ)

ジビエとは?

 ジビエとは、フランス語で、狩猟で得た野生鳥獣の食肉の事です。ヨーロッパでは、貴族の伝統料理として食べられていました。日本では、縄文時代から、シカ、イノシシ、クマ、ウサギ等が食べられていました。

ジビエと畜産肉の栄養成分の比較は?

「シカ肉は、ヘルシーな食材です。牛肉と比べると高たんぱく質、低脂質(6分の1)で、エネルギーが半分以下です。

また、鉄分を多く含み、牛肉の2倍です。

イノシシ肉は、豚肉と比べると鉄分がおよそ4倍、ビタミンB12が3倍です。」

参照:農林水産省HPより
https://www.maff.go.jp/j/nousin/gibier/miryoku.html

鳥獣被害額は?

 鳥獣による令和2年度の全国の農作物被害金額は、約161億円で前年度に比べ約3億円増加。
 シカが約56億円で前年度に比べ約3億円増加、イノシシが約46億円で前年度に比べ約0.7億円減少、クマが約5億円で前年度に比べ約0.6億円増加、ヒヨドリが約4億円で前年度に比べ約2億円減少しています。

 令和2年度の全国の森林被害面積は、年間約6千haで、このうちシカによる被害が約7割を占めています。

 その他、鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄・離農の増加、さらには森林の下層植生の消失等による土壌流出、希少植物 の食害、車両との衝突事故等の被害ももたらしており、被害額として数字に表れる以上に農山漁村に深刻な影響を及 ぼしています。
(農林水産省HPより)

捕獲鳥獣の利活用について

 令和2年度の全国の捕獲頭数は、シカが約67万頭、イノシシが約68万頭です。
 食肉処理施設が処理した野生鳥獣の解体頭数は、シカが8万5,840頭、イノシシが3万4,769頭です。捕獲頭数の約1割しか活用されていません。
 捕獲従事者は、被害軽減の為にやむを得ず捕獲しており、食肉として利用する時間がありません。そこで僕達ジビエの従事者は、捕獲鳥獣の利活用を目的として活動しています。

えひめ地域鳥獣管理専門員とは?

 愛媛県の事業で、鳥獣被害に関する地域課題の解決に向けて、鳥獣害対策を専門的立場から指導できる人材を育成する制度です。
 代表も令和3年度に認定されました。まだまだ勉強中ですので、是非、被害対策について情報交換しましょう!
https://ehime-gibier.com/archives/8253